過去日記から
某健康ランドの警備員の巻 7
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今日もランドで稽古や!…
そうそう!夏になると出てくるのが 蚊か暴走族? というぐらい とにかく夏になる
とランド周辺には 暴ヤンが たむろしていた とは言っても せいぜい10名足らず
のチョイノリ暴走仲間という感じの子たちだった。…
夜中の12時をまわった頃 いつも持っているピッチ(PHS)に連絡が入った…内容
はこうだ…「もしもし池島さん?なんかまた暴走族が ホテルのゲート付近で たむろ
しているみたいなんで ちょっと声かけてきてもらえますかぁ…」俺(もうぅ〜 何も
悪いことしてへんかったら ええのんちゃうん〜)と思いながらも はい!わかりまし
たぁ〜 … と 現場に向かうのだが 途中 ちょっと待てよ 何人ぐらいおるんやろ
う?とか どんな奴やろう?とか いろんなことが頭に浮かんでくる… そんなことを
あれこれと数分考えた後…そうや!そんなことは わからへんねん!わからんことを考
えてもしゃあないねん!と開き直った。と同時に 日野先生の本の中に書いてあった意
識の使い方のことを思い出した。…よっしゃ〜!一発俺も試してみよう…
そこの角を曲がったら見えてくるはずだが… おったおった!…7〜8人ぐらいか?そ
いつらまで数十メートル…やっぱり 緊張するなぁ… 8m…向こうは俺に気付いたよ
うだ 5m、 4m「この警備員 何言いに来やがったんや〜と思っているやろなぁ」
2m…俺は そいつらを見据える 向こうも全員こっちを見ている 重い空気の中 視
線がビシバシ飛んで来る…治まった緊張がまた沸き出してくる…あかんあかん!…そし
てその空気がピーンと張り詰めた瞬間 俺は 頭を解放し 猫が ご主人の足にまとわ
り付くかの如く?って この表現は大きな間違いやった!「近所のおばちゃんが 通学
中の子供に声をかけるかの如く」とにかく自然に ニコッと笑いながら こんばんは〜
と切り出した。そうすると 意表を突かれたのか そいつらは えっ!という感じで
思い出したかのように各自好きなことを し始めた…で 俺は続けた…ごっついバイク
やなぁ これ排気量何ぼ? その一人が え〜おっちゃんバイク好きなん?うんうん!
おっちゃんも たまに乗ってるねんけどな〜 ほんま〜 これ400やで〜 ほう!
そうなんや〜… またこれから走りに行くんか?うん! でも気付けなあかんで〜 と
俺は更に続けた… ほんでみんな 早めに移動しな通報されるで!ここのランドの人
うるさいからなぁ…と言うと その子らは 意外にも素直に うんうん! もう行くわ
〜 俺 せやな〜そう!しい(そうしとき)…ほんで このタバコの吸殻も あちこち
捨てたらあかんぞ!と言うと これにはさすがに返事はしなかった…が そそくさと車
やバイクに乗り込み 爆音とともにどこかへ消えて行った。…
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